今月の健康情報は「注意したい冬の感染症「インフルエンザ」「ノロウイルス」」です。
注意したい冬の感染症「インフルエンザ」「ノロウイルス」
秋が一段と深まり、近頃は気温が下がって一気に冬の雰囲気に近づいてきましたね。今回は冬に流行する感染症の代表格「インフルエンザ」と「ノロウイルスによる胃腸炎」について、病気の予防法や、なってしまった場合の対応について紹介します。
インフルエンザは「インフルエンザウイルス」が起こす感染症で、感染力が強く重い合併症を引き起こすことがある病気です。11月下旬ごろから流行が始まり、1~2月ごろにピークを迎えます。
・流行のピーク:1月~2月
・感染経路:飛沫・接触感染
・症状:38度以上の発熱、強い倦怠感・関節痛
インフルエンザワクチンにはインフルエンザの発症や重篤化を予防する効果があります。接種から抗体ができるまで2週間程度かかるので、まだ受けていない方は早めに受けるようにしましょう。
こまめな手洗い、アルコール消毒液などでの消毒を行い、体に菌を入れないようにしましょう。
体が弱っているとウイルスに感染しやすくなります。バランスのいい食事、睡眠を心がけましょう。
インフルエンザを疑う症状があった場合は早めに医療機関を受診しましょう。治療薬は発症から48時間以内に服用することで効果的に症状を抑えることができます。
一年を通して発生する感染症ですが、特に冬に流行し、11月ごろから発生件数が増え始めます。
・感染経路:経口感染
・汚染された食品の生食
・患者の排泄物・嘔吐物などからの二次感染
・感染者の調理した食品の飲食等
ウイルスは熱に弱いため、汚染の恐れがある二枚貝などはよく加熱調理して食べるようにしましょう。中心部が85~90度で90秒以上過熱するのが有効とされています。
ノロウイルスの感染力は非常に強く、わずか数十個のウイルスで発症するといわれています。アルコールは無効なため、かならず石鹸を用いてこまめに手洗いをするよう心がけましょう。
ノロウイルスに対するワクチンはまだなく、治療は対症療法が主なものになります。脱水症状を防ぐため、経口補水液などで水分補給をするようにしましょう。
また、感染者の吐物や糞便は、使い捨ての手袋やマスク、次亜塩素酸ナトリウムを含んだ消毒液を用いて適切に処理することも必要です。