今月の健康情報は「夏こそ太りにくい食生活を意識しましょう」です。
夏こそ太りにくい食生活を意識しましょう
8月は夏の暑さで食欲が落ちたり、逆にスタミナを摂り過ぎて、体重の増加(夏太り)を招いたりと食生活が乱れがちな季節です。
今回の健康情報では、夏太りを防ぐために気を付けたい食事法や、日常の習慣についてご紹介します。
夏は「スタミナを摂ろう!」とばかりに、高カロリーな食事を選ぶ人がいますが、 夏は代謝(摂取したエネルギーを体内で消費する活動)が低下しているので、高カロリーな食事ばかりを摂れば、当然体重の増加につながります。「カロリーが多い =スタミナがつく」わけではないのです。
また一方では食欲が落ち、「食べやすいものや冷たいものを食べよう」と、そうめんや冷や麦といった麺類ばかり食べてしまうという人も多いかと思います。一見太らなそうですが、摂取しているのはほぼ炭水化物とカロリーですし、冷たい麺が体を冷やし、よけいに代謝を下げてしまうという面もあります。
この時期の冷たいものといえば、かき氷やジュース・アイスなどを食べる機会も増えるのではないでしょうか?冷たい食べ物は甘さやくどさを感じにくいため、糖分・脂質過多に陥りやすく、これも注意が必要です。
夏は暑くて汗をたくさんかき、普段よりも食欲が落ちてしまう人も多いので、痩せるというイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
しかし実際は、そんなことはありません。夏にかく汗は、体温調節のためのものであるため、実際はほとんどカロリーを消費していないのです。
ところが、少し動くだけですぐに汗をかいてしまうので、なるべく動かないようにしようという意識が働き、知らないうちに運動不足に陥ってしまいます。
また、多くの人が冷房の効き過ぎた職場や外出先などの屋内で長時間を過ごしています。
しかし、一歩外に出ればめまいのしそうな猛暑。この気温差が、私たちの自律神経を乱し、その影響でホルモンの働きのバランスが崩れ、代謝が低下してしまうのです。
そもそも気温が高く、自ら体温を上げる必要のない夏は、基礎代謝も下がりがちです。
代謝が落ちれば、当然太りやすくなってしまいます。
普段の生活習慣や体質、夏の過ごし方についてチェックしてみましょう。
チェックが多いほど、自律神経を崩しやすく、夏太りしやすい傾向にあります。
□ 冷房の効いた室内で長時間過ごすことが多い
□ 冷え性である
□ 夏はスタミナをつけるため、カツ丼・ステーキなどの高カロリー食を意識的に食べている
□ 夏の夕食は、ビール&揚げ物というパターンが多い
□ 夏は食欲がないので、食べられるものだけを食べている
□ 普段からシャワー、もしくは夏はシャワーで済ませる
□ エレベーターで移動することが多く、階段はめったに使わない
□ 普段から、冷房の効いた車や電車での移動が多い
□ 夏は暑いので、できるだけ体を動かさない
□ 寝る直前までスマホやテレビを見ていることが多い
夏太りを防ぐためには普段の生活のちょっとした心がけが大切です。
暑いからといって極端な食生活に走ることはやめ、胃に負担の少ない良質のタンパク質(肉類、魚、大豆製品、卵など)やビタミン類(野菜、果物など)をバランスよく摂るようにしましょう。
また、夏野菜には体内にこもった熱を除去し、調子を整えてくれる作用があるため、食欲がなく、冷たいものを摂取したい場合にオススメです。
暑い夏場は汗をかくし湯船になんて浸かりたくない、と思うかもしれませんが、湯船に浸かると基礎代謝のアップにつながります。ぬるめのお湯に10~20分程度を目安に浸かるのがオススメです。
こうすることで身体がリラックスして次第に副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整います。温浴効果で血液循環も良くなり、代謝も上がります。
冷房の効いた部屋に長時間いる行為や、運動不足は、リンパの滞りを招きます。リンパが滞ると体がむくみ、夏太りの一因になります。また自律神経の乱れにもつながります。
お風呂上がりや、日常のすきま時間を利用して、手のひらで末端から心臓に向けて、やさしくなでるようにマッサージを行うだけでも効果があります。
炎天下での激しいスポーツは危険ですが、例えば屋内の移動時に、階段を使ってみるなどの工夫を心がけてみませんか。時間が取れる場合はプールでの水泳も、暑さが和らぎ、消費カロリーはかなり高いのでオススメです。また、寝る前に軽くストレッチを行うだけでも違います。ストレッチは、消費カロリーは少ないですが、繰り返し行うことによって筋細胞が増え、筋繊維が長く伸びることにより、代謝を上げる効果が期待できます。
今年の夏も猛暑が予想されます。夏場を健康に乗り切るためにも、普段の生活を見直してみましょう。
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