今月の健康情報は「レジャー先での急病・ケガの応急処置について」です。
レジャー先での急病・ケガの応急処置について
夏はレジャーに出かける機会も増え、出先で思わぬケガに遭遇することもあります。今月の健康情報では、夏場に多いケガや、対処法についてご紹介いたします。
森や海へ行くと、虫などに刺されることがあります。
そのような場所へ行く際は、長袖のシャツや長ズボンで肌を覆うことで、虫刺されを防止することができます。肌が露出してしまう場合は、虫よけスプレーなどで、肌を守りましょう。
刺されると激しい痛みや腫れ、強い痒みなどの症状が出ます。
アブに刺された場合は患部をきれいな水でしっかり洗って清潔にした後、患部から血を絞り出すようにし、毒を出します。止血後は、冷水や氷でしっかりと冷やします。塗り薬には、『抗ヒスタミン剤』の軟膏を使用します。
夏場はハチの活動が盛んになります。
その中でも8~10月はスズメバチによる被害が多い時期です。他の虫とは違い、刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こす危険があり、注意が必要です。アナフィラキシーが出現した場合には、一刻も早く救命処置を行う必要がありますので、救急車を呼びましょう。また、このような場合に備えて、一般の方でも扱うことのできる緊急用のアドレナリン注射(エピペン)が販売されています。
アナフィラキシーとは…
「アナフィラキシー」は、発症後、極めて短い時間のうちに全身性にアレルギー症状が出る反応のことです。
更に血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることを「アナフィラキシーショック」といいます。
そのような事態に遭遇したら、すぐに救急車を呼びましょう。
キャンプなどで耳に小さな虫が入ったら、暗い場所で懐中電灯の明かりを耳に向けてみましょう。明かりに誘われて虫が出てきます。
それでも取れない場合は、耳鼻科で診てもらいましょう。
その場合は、傷口を清潔な水でよく洗い流してから、清潔なガーゼで10~20分程傷口を圧迫し、止血してから、絆創膏やガーゼで保護しましょう。
また、錆びた釘やサンゴ礁などで怪我をしてしまった場合は、傷口から感染してしまうことが多いので、なるべく早めに医療機関を受診し、処置をしてもらう必要があります。
また、熱くなった滑り台など、公園の遊具でやけどをしてしまうこともあります。
やけどをしてしまったら、まずは流水で痛みが和らぐまでしっかり冷やし、治療薬を塗りましょう。
それでも日焼けをしてしまった場合は、まずは冷やしましょう。冷やしたタオルや保冷剤を使用し、ほてりを沈めます。その後、しっかりと保湿を行いましょう。
夏場はレジャーに出掛ける機会も増えると思います。
家族で出掛ける場合は、小さな子どもからは目を離さず、保護者が注意しておくことも、トラブル防止に繋がります。
一人ひとりが、外出先でトラブルに遭わない行動を心がけ、楽しい夏の思い出を作りましょう。
提供:メディアコンテンツファクトリー