今月の健康情報は「突然の下痢や嘔吐の症状…感染性胃腸炎にご注意を」です。
突然の下痢や嘔吐の症状…感染性胃腸炎にご注意を
急性の下痢や嘔吐の症状は、その多くが感染性胃腸炎です。
細菌やウイルス、寄生虫の感染が原因で嘔吐や下痢などの症状を発症する病気です。毎年秋から冬にかけて流行します。
原因ごとに以下のように分類します。
●サルモネラ菌
●黄色ブドウ球菌
●腸炎ビブリオ菌
●カンピロバクター
●O-157などの大腸菌 など
●ノロウイルス
●ロタウイルス
●アデノウイルス
●アニキサス
●クリプトスポリジウム など
下痢や嘔吐を繰り返すと、脱水になりやすくなります。
特に乳幼児や高齢者は注意が必要です。
感染経路は、病原体が付着した手で口に触れることによる感染(接触感染)、汚染された食品を食べることによる感染(経口感染)があります。
基本的に脱水に注意し、安静にします。
また、原因に応じて抗菌薬や、症状に応じて整腸剤などのお薬を使用することもあります。
感染性胃腸炎による嘔吐・下痢の場合、数日〜1週間程度で症状が治まることがほとんどです。
3週間以上、症状がつづく場合は、ほかの病気が原因になっている可能性があります。
例)過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎など
トイレの後や、調理・食事の前には、石けんでしっかりと手を洗いましょう。
調理器具、洗える食べ物は十分に洗いましょう。
また、生の肉・魚と他の食材をくっつけないように気をつけましょう
しっかりと加熱調理をしましょう。
特にカキなどの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に加熱しましょう。
気になる症状のある方は、すぐに医療機関を受診しましょう。
提供:メディアコンテンツファクトリー