健康情報を更新しました 「タイプ別 頭痛の症状・対処法」

今月の健康情報は「タイプ別 頭痛の症状・対処法」です。

 

タイプ別 頭痛の症状・対処法

私たちにとって身近な症状である頭痛。その種類によって、対処法や予防法が異なることをご存知ですか?
正しい知識を身につけて、一刻もはやく痛みを和らげましょう。



そもそも頭痛ってなに?

頭部に感じる痛みのうち、表面痛でないものが頭痛です。頭痛には様々な種類があり、痛みによって以下のように大別できます。

■日常的な頭痛
原因は風邪や二日酔いなど。原因を解消することで自然に治ります。

■慢性頭痛
原因となる病気がなく、繰り返し起こる頭痛。
偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3タイプに分けられます。

■脳の疾患に伴う頭痛
脳出血などの病気による頭痛。
命に関わる場合があるため注意が必要です。


今回は、特に身近な頭痛である「偏頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3タイプについて、その症状や対処法をご紹介します。



偏頭痛

偏頭痛とは、頭部の片側(または両側)が脈打つようにズキズキと痛む症状で、反復して何度も起こります。体を動かすと痛みが増加することも。


痛み 脈打つようにズキズキとした痛み
痛む場所 主に頭部の片側(両側の場合もある)
発作の頻度 ・ときどき起こる(間欠的)
・月に1回~数回
痛み以外に
伴う症状
吐き気、嘔吐、下痢、
光・音・においに敏感になる
原因

ストレスや空腹、睡眠、環境(明るい光や騒音・空気の悪さやにおいなど)、特定の食べ物、天候の変化や温度差などが挙げられます。

頭痛の原因になり得る食べ物

アルコール(赤ワイン)、チョコレート、チーズ、柑橘類、コーヒーや紅茶、グルタミン酸を含む食品

対処法

・光や音の刺激を避ける
・痛む部分を冷やす
・適量のカフェインを摂る
※血管収縮作用が働き、痛みが緩和されます。
・静かな場所で横になって休む


予防法

■生活習慣を改善する
規則正しい生活を心がけ、寝不足や寝すぎに注意しましょう。

■食事は規則正しく摂る
血糖値が低下すると、脳の血管が拡張して、偏頭痛を起こしやすくなります。
きちんと食事を摂り、空腹による低血糖を避けましょう。

■頭痛の誘因を避ける
光、音、におい、特定の食べ物など頭痛の原因を回避しましょう。





緊張型頭痛

緊張型頭痛とは、頭部の周囲が締め付けられるように痛む症状です。鈍い痛みが数十分~数日間続きます。偏頭痛とは逆に、体を動かすと痛みが軽減することも。


痛み 頭部が締めつけられるように痛む
痛む場所 頭部全体、後頭部や首すじ
発作の頻度 ・ときどき起こる(反復性緊張型頭痛)
・毎日のように起こる(慢性緊張型頭痛)
痛み以外に
伴う症状
首や肩のこり、めまい、ふらつき、全身のだるさ
原因

筋肉の緊張が高まることで起こると考えられており、ストレス(身体的・肉体的)や顎関節症(あごの関節の異常)、長時間同じ姿勢でいる、不安・抑うつ、眼精疲労などが挙げられます。

対処法

・痛む部分を温めて血行をよくする
・適度な運動やストレッチ、マッサージ、入浴など


予防法

■ストレスを解消する
ストレスの原因を取り除くことが大切です。発散できるような趣味を持つのも良いでしょう。

■血行を改善する
入浴やマッサージ、適度な運動で血行を促しましょう。また、長時間同じ姿勢でいることは避けましょう。



群発頭痛

群発頭痛とは、激痛が一定期間(群発期)に集中して起こる症状です。群発期以外の期間は、頭痛は治まっています。毎日同じ時間帯に発生し、睡眠中や明け方に起こることが多いとされています。


痛み ・目の奥がえぐられるような激痛
・耐え難い痛み
痛む場所 片側だけの目の奥、こめかみ周辺
発作の頻度 1~2ヶ月間に集中してほぼ毎日起こる
痛み以外に
伴う症状
痛みのある側の目の充血、涙、鼻水・鼻づまり、
まぶたの腫れなど
原因

主な原因は飲酒です。頭痛の発生期間中(群発期)に飲酒をすると必ず頭痛が起きます。飲酒後40分~1時間ほど経過した頃に発作が現れやすいと言われています。

その他の原因

喫煙、入浴、気圧の変化や血管拡張剤の服用、睡眠リズムの乱れ、亜硝酸塩を多く含む食品(ベーコンや熟成肉など)の摂取なども原因となる場合があります。

対処法・予防法

日常生活中の、頭痛を誘発する要因を取り除くことを心がけましょう。

・禁酒、禁煙
・ストレスを回避する
・気圧の変化に注意する
※急激な気圧変化は、血管の拡張や神経を刺激して、頭痛を引き起こす場合があります。登山や飛行機に乗る場合は、医師に相談しましょう。


脳血管障害が考えられる場合は、病院で診断を受け、薬物療法や手術による治療を行います。突然の激しい痛み、高熱、意識障害、手足の麻痺、ろれつが回らなくなる等の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

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