今月の健康情報は「冬なのに発症!?咽頭結膜熱(プール熱)」です。
冬なのに発症!?咽頭結膜熱(プール熱)
プール熱と呼ばれ、毎年夏に流行のピークを迎える咽頭結膜熱ですが、今年はいまだに過去10年の同時期を上回るペースで患者の増加が続いていると国立感染症研究所が発表しました。
最近は、冬にも流行する傾向があり、今後さらに患者が増える恐れがあると言われている「咽頭結膜熱(プール熱)」ついてご紹介します。
アデノウイルスによる急性のウイルス感染症です。
プールの水を介してヒトからヒトへ流行が拡大することが多いため、「プール熱」とも呼ばれます。
年間を通して発生。主に6月末頃から夏季にかけて流行していましたが、近年は冬季にも患者が増加する傾向にあります。
・39℃前後の発熱(数日〜1週間程)
・咽頭炎(のどの痛み)
・結膜炎(目の充血)
・目やに、涙が多くなる、まぶしがる
・頭痛、食欲不振が3〜7日続く
アデノウイルスに感染した人の咳やくしゃみなどの飛沫によって感染します。
目やになどが感染源になるため、タオルの共用や手指を介し感染します。
また、塩素消毒が不十分なプールに入ることでも感染が起こる場合があります。
アデノウイルスに対する特効薬が無いため、対症療法が中心となります。
■高熱時には
解熱剤を使用します。
■頭痛やのどの痛みには
うがいや抗炎症剤・鎮痛剤を使用します。
■目の症状には
ステロイド点眼薬を使用します。
家庭内での二次感染を防ぐためにも、石鹸による手洗い・うがいを徹底しましょう。
また、マスクを着用し、菌を拡散させないことも重要です。
日頃からの手洗い・うがい・マスクの着用は、様々な感染症を防止するためにも、とても大切です。
お子さんやお年寄りがいるご家庭では、家族みんなで声を掛け合い、病気を予防しましょう。
提供:メディアコンテンツファクトリー