今月の健康情報は「冬こそ大事!水分補給」です。
冬こそ大事!水分補給
皆さん毎日水分補給していますか?夏場は熱中症対策のため、誰もが意識して水分を補給していたと思いますが、冬は夏ほど汗をかくことも少ないため、喉が渇きにくく、意識していないとうっかり水分不足(脱水)になってしまいます。今回の健康情報では、冬こそ大事な「水分補給」についてご紹介します。
人間の体の約60~70%は水分で出来ています。毎日の食事(食べ物や飲み物など)から約2~2.5リットルの水分を摂取し、尿や便、汗などで同量の水分を体から排出しています。これは季節が変わってもあまり変化ありません。よって、熱中症の危険が去った冬場でも、水分補給はとても大切なのです。
風邪をひきやすいこの時期。「手洗い・うがい」には気を配っていると思いますが「水分補給」も大事な予防策の一つです。
風邪やインフルエンザの原因であるウイルスは、乾燥した状態で活動が活発になります。反対に湿度が50%以上になると活動が急激に低下します。水分補給は喉や鼻の粘膜を潤し、ウイルスの侵入を防ぐと同時に、侵入したウイルスを痰や鼻水によって体外に排出する作用を助けます。
また、風邪をひいてしまうと発熱や食欲低下、下痢、嘔吐などの症状によって体からの水分排出が多くなるので、普段以上に水分を補給するように心がけましょう。
冬場は、脳卒中や心筋梗塞発症の危険性が増えます。これは寒くなり血圧が上昇することも一因ですが、水分補給も深く関わっています。汗をかくことが少なくなり喉の乾きを自覚しにくくなる冬場は、水分摂取が少なくなります。水分摂取量が減ると、血液の粘度が上がり、「ドロドロ」の状態となります。このドロドロ血液によって血管が詰まりやすくなり、結果、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなると言われています。脳卒中、心筋梗塞を予防するためにも、冬場も水分補給は重要なのです。
これからの時期、忘年会や新年会などお酒を飲む機会が多くなります。
お酒を飲むと喉が渇きます。アルコールには利尿作用があるため、飲酒量が増えると、体は脱水状態となります。アルコールを飲んだら意識的に水分補給を行い、脱水状態を防ぎましょう。
以下の飲み物は水分補給には適していません。
■ビールやお酒などのアルコール類
アルコールは利尿作用があるため、飲んだ分だけ排出されてしまいます。
■コーヒー、紅茶、緑茶などのカフェイン飲料
これらの飲み物にはカフェインが含まれていて、このカフェインにも利尿作用があります。
■ジュースやスポーツ飲料などの清涼飲料水
糖分が含まれるため、水分補給を目的とする飲料としては、あまり適していません。
今回の健康情報では、水分補給の大切さをお伝えしましたが、大量の水を飲む必要はありません。
夏場同様、毎日きちんとこまめに水分を補給し、体が乾かないように心がけておきましょう。
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