今月の健康情報は「高血圧」です。
高血圧
寒さの厳しい冬は、血圧が上がりやすくなります。
自覚症状がないまま高血圧が進行し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすこともあるので、注意が必要です。
・寒さを感じると、体温の発散を防ごうとして血管が収縮するため。
・忘年会や新年会で、つい食べ過ぎてしまい、摂取塩分や脂肪の量が多くなるため。
・寒さのため、運動不足になり、体重が増えるため。
あてはまる項目が多いほど、高血圧になりやすいため注意が必要です。
・たばこを吸う
・濃い味付けの食事や脂っぽい食べ物が好き
・野菜や果物をあまり食べない
・あまり運動しない
・家族に高血圧の人がいる
・ストレスが多い環境にいる
・お酒をたくさん飲む
・適正体重をオーバーしている
・血糖値が高いと言われたことがある
健康診断などで高血圧と診断され、再検査や治療をせずに放置してしまうと、高血圧が進行し、合併症を引き起こす危険があります。
脳梗塞、脳出血、脳卒中、心不全、心筋梗塞、狭心症、糖尿病、腎硬化症、腎不全
病院だと血圧が高くなる白衣高血圧や、病院では正常になる仮面高血圧などを発見できるため、家庭での血圧測定はとても重要です。
高血圧の基準は家庭血圧の場合、140/90mmHg以上です。
測定時間は朝と夜の1日2回です。
朝 | 起床1時間以内、排尿後・朝食前・服薬前に測定 |
夜 | 就寝前、食事・服薬・入浴・排尿等は済ませた後に測定 |
上腕部分で測定します。上腕の高さは心臓と同じくらいの高さにして下さい。
必ず座った状態で、しばらく安静にした後、測定して下さい。
できるだけ毎日測定し、記録することが重要です。
高血圧予防は、バランスのよい食事と、適度な運動が基本となります。
・塩分を減らす
・適度な運動
・肥満解消(防止)
これらを3つの柱として、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。
■非薬物療法
高血圧と診断されたら、まずは生活習慣を見直し、食事療法と運動療法から始めます。
・運動療法…ウォーキング、水泳、サイクリングなどの有酸素運動を適度に行うのが効果的です。
・食事療法…塩分、脂質を制限し、アルコールを控え、適正体重の維持に努めます。
■薬物療法
食事療法や運動療法を続けても血圧が下がらない場合や、重症な高血圧の場合は降圧薬による治療を行います。
高血圧は、自覚症状のほとんどない病気です。
血圧を上げない生活習慣を心がけ、定期的な検査(健康診断等)を受けるようにしましょう。
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