今月の健康情報は「RSウイルス感染症」です。
RSウイルス感染症
「RSウイルス感染症」をご存知ですか?
あまりなじみの無い名前のウイルスですが、乳幼児のいる家庭では、これから流行のピークを迎える12月にかけて、特に注意が必要です。
乳幼児に多く見られる、ウイルスによる呼吸器の感染症です。
非常に感染力が強く、乳児の半数以上が1歳までに、ほぼ100%が2歳までに一度は感染し、大人になっても一生再感染を繰り返します。
早産児や心疾患のある乳児は重症化する恐れがあります。
大人は軽い鼻かぜ程度でおさまることが多いですが、RSウイルスに感染していることに気付かず、乳幼児にうつしてしまう恐れがあります。
咳、くしゃみなどの飛沫や、唾液や鼻水が付着したドア、おもちゃなどの接触により感染します。
家族内での感染が多いため、乳幼児のいる家庭では、全員の予防対策が重要です。
家族全員で予防対策を徹底しましょう。
■一般的な症状
鼻水、咽頭痛、咳、発熱などの風邪に似た症状が見られます。
■重症化した場合の症状
※以下の症状が見られたら、早めに医療機関を受診しましょう。
・痰がつまって激しい咳が出る。
・ゼーゼーと苦しそうに呼吸する。呼吸数が多くなる。
さらに重症化すると細気管支炎、肺炎のおそれもあります。
吸うことはできますが、息を吐くことが充分にできず、空気を肺に取り込んだままの状態となって、呼吸が困難となります。
RSウイルスは、ワクチンや治療薬が無いため、予防が第一です。
特に、1歳以下の乳児に感染させないようにすることが重要です。
外出後の手洗い・うがい、食事や調理前の手洗いはもちろん、 鼻をかんだ後も石けんでよく手を洗うようにしましょう。
・風邪をひいた家族と乳幼児の接触を避ける。
ウイルスを体に寄せ付けないようにすることで、感染の可能性は低くなります。
風邪をひいた家族がいる場合は、乳幼児の寝室を別にするようにしましょう。
・乳児の身の周りのものを消毒する。
おもちゃ、手すり、ドアノブなどこまめに消毒するようにしましょう。
気になる症状が見られたら、早めに医療機関を受診しましょう。
提供:メディアコンテンツファクトリー