今月の健康情報は「季節性インフルエンザ対策」です。
季節性インフルエンザ対策
寒くなり空気が乾燥してきたら、インフルエンザが流行する季節の到来です。
流行する前に十分な対策をとり、季節性インフルエンザを予防しましょう。
感染力が強く、重い合併症を引き起こすこともある病気です。
突然高熱が出るのが特徴で、同時に、悪寒、頭痛、筋肉痛や関節痛の全身症状も現れます。
インフルエンザは、風邪とは異なり症状が重くなります。
特に、ご高齢の方や乳幼児は注意が必要です。
かぜ症候群 |
インフルエンザ |
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特徴 | 鼻や喉の症状が強いのが特徴です。 | 全身症状(寒気、倦怠感、下痢、吐き気)が強くあらわれます。 |
主な症状 | せき、鼻水、喉の痛み、微熱程度の発熱 ※重症化はほぼなし |
関節痛、筋肉痛、強い倦怠感、38度以上の高熱 ※重症化しやすい |
原因 | ライノウイルス アデノウイルス |
インフルエンザウイルスA・B・C型 |
発症 | 比較的ゆっくり | 急激 |
感染力 | 比較的弱い | 強い |
ワクチンは重症化を防ぐことに効果があり、インフルエンザにかからないというわけではありません!
またインフルエンザワクチンは「普通の風邪」には効果がありません。
・ワクチンの理論
予防のためのワクチン接種 |
実際にウイルスに感染 |
外部からのウイルスを攻撃する抗体(免疫)ができます。 |
すでにできた抗体がウイルスを攻撃します。 |
・接種後の副反応
発疹、かゆみ、頭痛、発熱、倦怠感などが起こる場合がありますが、通常は2~3日中に収まります。
【重大な副反応】
ショック、じんましんが生じることがあります。
※他、ギランバレー症候群、けいれん、肝機能障害など
-卵などにアレルギーがある方- ワクチン用のウイルスはふ化鶏卵で培養するため、卵などにアレルギーがある方は注意が必要です。 |
季節性インフルエンザの予防法として、重要なのが流行前に予防接種を行うことです。
最も流行する時期は12月下旬から3月上旬頃です。
予防接種の効果が現れるまでに2週間程度を要することから、12月中旬までに接種をしましょう。
また、小学生以下の小児は2回接種が必要です。
接種間隔は3~4週間位が最もよいと言われています。
そのため小児の1回目の接種は11月中に受けることをお勧めします。
手洗いは接触による感染を防ぎます。
また、うがいはのどの乾燥を防ぐ効果があります。
・加湿器などで室内を適度な湿度に保ちましょう。
インフルエンザウィルスは乾燥した状態で活発に活動します。
適度な室温と湿度を保つようにしましょう。
定期的に室内の換気を行うことも忘れずに。
・栄養と休養を十分に取りましょう。
抵抗力が落ちるとインフルエンザに感染しやすくなります。
規則正しい生活を心がけ、体力を保ちましょう。
・人混みを避けましょう。
ウイルスを体に寄せ付けないようにすることで、感染の可能性は低くなります。
・外出するときはマスクをつけましょう。
咳やくしゃみなどの飛沫から感染を防ぐ効果があります。
(ただし、マスクで完全に防ぐことはできません。)
また、マスクにはのどの乾燥を防ぐ効果もあります。
インフルエンザ予防接種の費用や期間については、医療機関にご相談下さい。
提供:メディアコンテンツファクトリー