今月の健康情報は「正しい手洗い」です。
正しい手洗い
感染症や食中毒に対して個人でできる予防の一つが「手洗い」です。今回は「抑えておくべき手洗いのタイミング」や「正しい手洗いの方法」など、病気から身を守るための手洗いのポイントについてご紹介します。
ウイルスや細菌などによる多くの感染症や食中毒は、病原体に口や鼻、目などの粘膜などが直接触れることによって感染します(これを「接触感染」といいます)。
また感染しない場合でも、ウイルスや細菌が付着した手でいろいろな場所を触ることによって感染を広げる場合があります。特にドアノブや手すり、つり革、ボタン、トイレの便座など多く人の手が触れる場所は病原体が付着することが多いため、日常の中でこまめに手を洗ってウイルスや細菌を洗い流すことが大切です。
また手洗いはアルコールが利かないノロウイルスなどにも有効です。
鼻をかんだ後などの「ウイルスや細菌が付着しやすいタイミング」や、料理・食事など「ウイルスや細菌を広げやすい・取り込みやすいタイミング」での手洗いは特に重要です。
・咳やくしゃみ、鼻をかんだ後
・トイレの後
・動物や昆虫にふれた後
・登校/出社した時、外から戻ってきた時、帰宅した時
・料理や食事をする前 など
ユニセフ「感染症予防に、正しい手洗いを石けんを使って「20秒以上」新型コロナウイルスへのユニセフの対応」より)
その他さまざまなタイミングで頻繁に手を洗うことが大切です。
手洗いをするときは洗い残しがないようにしっかり行いましょう。
厚生労働省「手洗いマニュアル」より
0. 手洗いの前に:爪を短く切り、時計や指輪を外しておきましょう
1. 石鹸を適量取り、手の平と平をよくこすり合わせます
2. 手の甲をもう一方の手のひらでこすります
3. 指を組んで両手の指の間をこすります
4. 親指をもう片方の手でつつみこすりします
5. 指先(爪)でもう片方の手のひらをこすります
6. 両手首まで丁寧にこすり、流水ですすぎます
洗い終わったら清潔なタオルやペーパータオルでよくふき取って乾かしましょう。その際タオルの共用は避けましょう。
また、食品や介護など手指の清潔が特に求められる現場では「手順6」までの上記工程を2回繰り返すことが効果的であるとされています。手を乾かした後にアルコール消毒を使用するとさらによいでしょう。
手のしわや指先、指の間、親指、手の甲、手首などは洗い残しが多くなるといわれています。意識してしっかり手洗いをしましょう。
提供:メディアコンテンツファクトリー