今月の健康情報は「秋の喘息にご注意」です。
秋の喘息にご注意
日常生活にも支障をきたすことのある「喘息発作」。この喘息の症状が秋に出やすいことをご存知でしょうか?今回の健康情報では、秋に起こりやすい喘息についてご紹介いたします。
秋は急激な気温の変化や台風が多い時期でもあり、気候の変化が激しい時期です。
喘息をお持ちの方は、慢性的な気管支の炎症のため、気道が過敏になっています。そのため、季節の影響を受けやすい状態にあります。
夏場に繁殖したダニは秋になると死滅します。しかし、その死骸が室内に蔓延し、結果発作を引き起こすアレルゲンとなります。
喘息体質の方がいらっしゃるご家庭では、秋は特にダニやホコリなどに注意が必要です。
■発作的な咳や呼吸困難
■息苦しい
■呼吸の際、ゼーゼー、ヒューヒューという(喘鳴)
■激しくせき込む
■階段の上り下りなど、息苦しさを感じる
平滑筋や基底膜が厚くなる、分泌物(たん)の増加、上皮細胞が傷つき剥がれる、などによって気道が狭くなります。これらの結果、喘息の発作(発作的な咳や呼吸困難)が起こります。
①衣服をゆるめ、楽な姿勢にする
②水分を十分にとる
③深呼吸をする(腹式呼吸)
④たんを出す
・気管支拡張剤を吸入する
(※治まらない場合は、30分後にもう一度吸入)
・背中をさするなどして、気持ちを落ち着かせる
呼吸の悪化や嘔吐、口の周りが青白いなどの症状が出たら、医療機関を受診しましょう。
・衣類の調節
一日の気温差が大きい秋は、上着などで体温調節ができるようにしておきましょう。
・室温の調節
夜は暖房をつけたり、寝る際は掛布団で調節をするなどして、日中との温度差に体が慣れていくよう調整しましょう。
・室内の徹底的な掃除をすることが有効です。家具と壁の隙間や、絨毯・冷暖房の吹き出し口などはホコリが溜まりやすいので、注意しましょう。
・天気が良い日は布団を定期的に干すようにし、掃除機もかけるようにしましょう。
喘息発作を起こす心配のある場合は、薬によるコントロールを行う方法もあります。飲み薬や吸入薬など様々な種類があるので、医師や薬剤師に相談し、自分の体質に合ったものを探しましょう。
喘息の症状がひどい場合は、医療機関を受診し医師の診察を受けるようにしてください。
喘息を起こさないために、日頃からできる対策を行いましょう。
提供:メディアコンテンツファクトリー