今月の健康情報は「はしか(麻疹)」です。
はしか(麻疹)
春から夏にかけて子どもがかかりやすい病気があります。
今回はそんな病気のひとつ「はしか(麻疹)」について学びましょう。
麻疹ウイルスによる感染症で、感染力がとても強く、空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれでも感染します。
春から初夏にかけて流行する病気で、ピークは5月です。
また、春の環境の変化(入園、入学、進学など)により、ウイルスに感染する機会が増える場合もありますので、これからの季節は注意が必要です。
・高熱…38~39度の熱が数日続きます。
・咳や鼻水、目の充血、目やに…風邪とよく似た症状がみられます。
・痒みをともなう発疹…いったん熱が下がった後に出現します。
初期症状は風邪と似ていますが、風邪より症状が重いのが特徴です。
麻疹ウイルスの特効薬はありません。
症状を和らげる対症療法を行い、自然に治るのを待ちます。
はしか(麻疹)は気管支炎、中耳炎などの合併症を引き起こすことが多い病気です。
肺炎や脳炎など、重症化するリスクを伴う合併症もあります。
最もかかりやすい月齢は、生後6ヶ月以降~小児全期ですが、大人になってからも注意が必要です。
はしか(麻疹)は何よりも予防が大切です。
現在は風疹とワクチンと混合で、MRワクチンと呼ばれています。
MRワクチンは2回の接種が必要です。
第1期 |
第2期 |
1歳を過ぎてから |
小学校就学前の1年間に |
1歳を過ぎたら、できるだけ早く接種しましょう。 | 期間を過ぎてしまった場合もできるだけ早く接種しましょう。 |
※2回行う理由は、1回では免疫がつかない人が3~4%いるからです。
自分が感染しないためだけでなく、他人に感染させないためにも、対象年齢になったらなるべく早く予防接種を受けましょう。
提供:メディアコンテンツファクトリー