今月の健康情報は「手足口病とヘルパンギーナ」です。
手足口病とヘルパンギーナ
今回は、子どもに多く見られる夏風邪「手足口病」と「ヘルパンギーナ」についてご紹介します。
生後6ヶ月ぐらいから4~5才の乳幼児によく見られる疾患で、夏風邪の一種です。
ウイルス性の感染症で、エンテロウイルス、腸の中にいるコクサッキーA16ウイルスなどが原因で起こります。
・のどの痛み
・手のひら、足の裏、口の中にできる、周囲が赤く真ん中が白い米粒状の発疹
ひじやおしりにまで発疹ができるタイプや、口内炎だけのタイプなど症状は様々です。
口の中にできるものは破れてただれ、つばを飲み込むにも痛みを感じます。
特に赤ちゃんは不機嫌になったり、食欲が落ちたり、よだれが大量に出たりします。
通常、1週間から10日程度で症状は治まります。
脱水症状、意識障害などが見られたら、すぐに医師へ相談して下さい。
乳幼児によく見られる疾患で、夏風邪の一種です。
ウイルス性の感染症で、主にコクサッキーウイルスが原因で起こります。
・口腔内、咽頭部にできる小さな水ぶくれ
口腔内、咽頭部の水ぶくれは痛みを伴い、飲んだり食べたりできなくなることもあります。
通常、1週間程度で症状は治まります。
まれに、熱に伴う熱性けいれん、髄膜炎や心筋炎が生じることもあります。
頭痛、嘔吐、高熱が続くようでしたら、すぐに医師へ相談して下さい。
ヘルパンギーナは、学校感染症に指定されています。
症状が治まるまで、幼稚園や保育園、学校はお休みしましょう。
ワクチンや特効薬はありません。
つらい症状をやわらげる対症療法が中心となります。
ウイルスの原因、症状は異なりますが、基本的なケアの方法は同じです。
・水分補給
のどが痛くなるため、水分摂取を拒み、高熱とも相まって脱水症状を起こすことがよくあります。
少量ずつでもこまめに水分を与えるようにしましょう。
・栄養摂取
のどが痛くなるため、食欲がなくなります。
消化の良い、薄味で柔らかい食事を少しずつ与えるようにしましょう。
・手洗いの徹底
症状がおさまった後も、便中に1ヶ月近くウイルスを排泄します。
排便あるいはおむつ交換後は手洗いをしましょう。
気になる症状が見られたら、すぐに医師に相談しましょう。
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