今月の健康情報は「細菌性胃腸炎(食中毒)」です。
細菌性胃腸炎(食中毒)
細菌性胃腸炎とは菌に汚染された食べ物から感染して起こる腸炎のことで、いわゆる「食中毒」です。
夏場に発生率が高くなるので注意が必要です。
細菌性胃腸炎を引き起こす細菌と感染経路
■サルモネラ菌
感染原因 | ・卵や卵の加工品 ・乳製品や食肉加工品 |
感染経路 | ・生食や加熱不十分な食品を食べる ・汚染された調理器具による二次感染 |
主な症状 | ・嘔吐 ・発熱 ・下痢 ・けいれん ・意識障害 |
潜伏期間 | 12~24時間 |
■カンピロバクター菌
感染原因 | ・牛・豚・鶏などの腸管 ・ペットの糞 |
感染経路 | ・食肉の生食 ・糞など触った手を介して口から体内に入る |
主な症状 | ・高熱 ・激しい嘔吐 ・多便(水分の多い便) |
潜伏期間 | 1~7日 |
■腸管出血性大腸菌
感染原因 | ・牛・豚・鶏などの腸管 |
感染経路 | ・食肉の生食 ・人から人への感染 ・汚染された食物を摂取 |
主な症状 | ・激しい腹痛 ・下痢 ・発熱 ・倦怠感 ・大量の鮮血便 |
潜伏期間 | 2~7日 |
■腸炎ビブリオ
感染原因 | ・魚介類の内臓やエラ |
感染経路 | ・魚介類の生食 ・汚染された調理器具による二次感染 |
主な症状 | ・激しい腹痛 ・嘔吐 |
潜伏期間 | 12時間前後 |
感染予防のポイント
■基本は手洗い
石けんを使い、しっかり洗いましょう。
(トイレ後、調理前、外出後、動物を触った後)
■食品の取り扱いに注意
加熱・消毒殺菌・清潔を心がけましょう。
・食材は早めに消費する。
・冷蔵庫の中は定期的に掃除をする。
・肉類や魚介類の生食は控え、加熱調理する。
・調理器具は殺菌消毒する。
■感染症対策
加熱・消毒殺菌・清潔を心がけましょう。
二次感染を防ぐため十分に注意しましょう。
・汚物処理の際はマスクや使い捨て手袋を着用。
・トイレ内の便座やドアノブなどは頻繁に消毒する。
・汚物で汚れた場所は消毒し、処理に使った雑巾はビニール袋に密閉して捨てる。
症状がひどい場合は早めに医師に相談しましょう。
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