健康情報を更新しました 「水ぼうそう(水痘)」

今月の健康情報は「水ぼうそう(水痘)」です。

 

水ぼうそう(水痘)

入園・入学などで集団生活が始まるこの時期は、子どもの感染症に注意が必要です。
今回は、子どもの代表的な感染症のひとつ「水ぼうそう(水痘)」についてご紹介します。



水ぼうそう(水痘)とは

水痘帯状疱疹ウイルスの感染による皮膚感染症です。
寒くなる12~1月が発症のピークですが、入園・入学などの集団生活を始める春先にも流行します。
感染力が強く、9歳くらいまでにほとんどの子どもがかかります。
感染して症状が出るまでの潜伏期間は約2週間です。
一度感染すると生涯にわたって続く免疫ができます。



主な症状

・発熱
37~38度くらいの熱が2~4日間続きます。(発熱がない場合もあります。)

・発疹
次のような経過をたどります。



水泡は3~4日でかさぶたに変わります。

水泡が全てかさぶたになるまで幼稚園や学校に行ってはいけません。
(およそ1週間くらいが目安です。)



治療

抗ウイルス薬の内服や塗り薬、抗生物質やかゆみ止めなどで治療します。


体や衣類を清潔に保ち、小さい子どもでは爪を短く切るなどして、とびひを予防しましょう。


 


成人水痘

成人の水痘では、一般的に小児の水痘より症状が強く、合併症や死亡のリスクが高いと考えられています。
約15%に肺炎を合併するといわれており、まれに脳炎や腎炎などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。
また、妊婦が発症した場合、胎児にもウイルス感染し、乳幼児期に帯状疱疹を発症する可能性があります。


水痘ワクチンは平成26年10月から定期接種となりました。
対象年齢、接種回数など詳しくはお住まいの市町村にお問合せください。

 

水痘は抗ウイルス薬の早めの服用が有効です。
症状に気づいたら、すぐに医療機関にご相談下さい。



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